もうすぐドラフト会議ですが、2019年は好投手が多く、非常に楽しみです!
ところで、プロ野球の契約金に税金はかかるのでしょうか?
また、これまでの最高額(上限)も気になります。
ドラフト1位だといくらぐらいなのでしょうか?
今回は、プロ野球選手の契約金について、まとめました!
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契約金(プロ野球)に税金はかかる?

プロ野球の契約金も当然、税金がかかります。
プロ野球選手が球団からもらえる契約金は、所得税の所得の種類のうち、雑所得に当てはまります。
雑所得の計算方法は、以下のようになっています。
収入金額-必要経費
収入金額には、契約金が該当します。
必要経費には何が当てはまるかというと、プロ野球選手の場合、ほとんどありませんので、契約金がまるまる雑所得ということになります。
所得税では、税率をかける前に、各所得を控除し、課税所得金額を減らします。
具体的には、社会保険料控除や医療費控除、生命保険料控除や扶養控除、基礎控除等です。
しかし、高校3年生や大学4年生でドラフト指名でプロ入りする場合は、一般的な学生と同様に、所得控除の項目で引くことが可能なものがほぼありません。
となると、所得控除のうち適用できるのは、誰でも適用される基礎控除の38万円のみとなります。
課税される所得金額 | 所得税率 | 控除額 | 住民税率 |
---|---|---|---|
195万円以下 | 5% | 0円 | 10% |
195万円~330万円以下 | 10% | 97,500円 | 10% |
330万円~695万円以下 | 20% | 427,500円 | 10% |
659万円~900万円以下 | 23% | 636,000円 | 10% |
900万円~1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 | 10% |
1,800万円~4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 | 10% |
4,000万円~ | 45% | 4,796,000円 | 10% |
1,800万円を超える場合、半分以上税金で持って行かれます。
めちゃくちゃ高い・・・。
しかし、これでは累進税率により、非常に高額な税金となってしまいますので、税金を軽減することができる「平均課税制度」というものがあります。
平均課税制度により、5年間で分割して受け取ったとみなして税金計算することができます。
計算式は以下の通りです。
(契約金×0.2+その他所得-所得控除)×所得税率
1つ分かりやすいように例を示します。
例)契約金8000万円で、その他の所得がなかったとすると、、、
課税所得=(8000万円×0.2-基礎控除38万円)=1562万円
所得税=1562万円×0.33-1,536,000円=3,618,600円
5年分だと、3,618,600×5=18,093,000円
ただし、平均課税制度は適用できない場合もあるそうです。
- その年の変動所得と臨時所得の合計額が、その年の総所得の20%未満の場合
- 過去2年間に変動所得と臨時所得があった場合、その2年分の変動所得と臨時所得の50%が、その年の変動所得未満の場合
契約金(プロ野球)の最高額やランキングは?ドラフト1位や上限は?

プロ野球の契約金には上限があります。
新人選手の契約金の最高標準額は1億円と出来高5千万円と定められています。
しかし、1997年~2004年の間に巨人に入団した6人の選手が、最高標準額よりもはるかに高い契約金を受け取っていることが報じられました。
また、2007年には西武と横浜で標準額を超えた契約金を与えたとき、両球団は厳重注意となりました。
それ以降は、最高標準額を超える金額を払った場合は罰則が与えられることになりました。
ということで、上限は出来高含め1億5千万円です。
契約金(プロ野球)は育成ドラフトではもらえない?

実は、契約金は育成ドラフトで指名された選手はもらえません。
しかし、契約金の代わりに支度金として300万円が支払われます。
育成選手は、この300万円が契約金の代わりということでしょう。
育成選手について、もっと知りたい方はこちら!
プロ志望届は一般人でも提出可能?

プロ志望届は、誰でも出せるわけではありません。
プロ志望届は、プロ野球団に入団を目指す高校3年生と大学4年生の生徒が提出します。
それぞれ、高校3年生の場合は日本高等学校野球連盟に、大学4年生の場合は大学野球連盟に提出します。
「社会人もあるじゃないか!」とお思いの方もいるかと思いますが、社会人の場合は、高校から社会人入りした場合は3年後、大学から社会人入りした場合は2年後、ドラフト指名される資格を得ることができます。
まとめ
- プロ野球の契約金には税金がかかる。(計算方法や具体的にどれぐらいかかるのかは、当記事の中身を見てね!)
- プロ野球の契約金には上限があり、最高でも出来高を含めて1億5千万円と決まっている。
- 契約金は育成ドラフトの場合、もらうことができないが、支度金として300万円が支給される。
- プロ志望届は、高校3年生、大学4年生の生徒が、それぞれ高校3年生の場合は日本高等学校野球連盟に、大学4年生の場合は大学野球連盟に提出する。社会人の場合は、プロ志望届は必要ない。
今回は、プロ野球の契約金についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
今年のドラフトの目玉は佐々木朗希投手ですね!
甲子園での実績はありませんが、160キロを超える球なんてそうそう出せるものではありませんからね。
野村克也さんもスピードは天性のものだと言っていますからね。
焦ることなく、大事に育ててほしいですね。
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