泉忠司さんが消費者機構日本に訴えられたということで話題になっています。
泉忠司さんは、キングオブコインと自称している情報商材販売者で、これまで多くの仮想通貨に関する情報商材やICOを販売してきた人物です。
今回は、泉忠司さんの経歴や資産、ノアプロジェクトや仮想通貨バンク等、気になることをまとめました。
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泉忠司が提訴された理由はノアプロジェクトや仮想通貨バンク?

こちらが消費者機構日本の泉忠司さんが提訴されている件について記載されているページです。
上記のページから概要を引用させていただきます。
事案の内容
株式会社ONE MESSAGEおよび泉忠司氏に対し「仮想通貨バイブルDVD5巻セット(VIPコースを含む)」および「パルテノンコース(ハイスピード自動AIシステム及びこれに付帯するサービス)」の購入代金の返還を求めています。
請求の趣旨
(1)被害回復の対象となる消費者
- 被告株式会社ONE MESSAGEとの間で平成28年10月1日以降に「仮想通貨バイブルDVD5巻セット(VIPクラスへの参加を含む)」に係る売買契約を締結し、同契約に基づき購入代金を支払った消費者
- 被告株式会社ONE MESSAGEとの間で平成28年10月1日以降に「パルテノンコース」(ハイスピード自動AIシステム及びこれに付帯するサービス)に係る売買契約を締結し、同契約に基づき購入代金を支払った消費者
(2)被害回復の対象となる損害
- 仮想通貨バイブルDVD5巻セット(VIPクラスへの参加を含む)」の購入代金
- 「パルテノンコース」(ハイスピード自動AIシステム及びこれに付帯するサービス)の購入代金
- 上記①②の購入代金の各支払い日から各支払い済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金
- 対象消費者が特定適格消費者団体に支払うべき報酬及び費用
(3)請求の趣旨などの詳細は訴状(コチラ)を参照ください。
(4)請求の概要はコチラを参照ください。
※これまでの経過はコチラを参照ください。
引用:消費者機構日本
2019年4月26日に東京地方裁判所に訴状が提出されました。
消費者機構日本とは、国から認定を受けている団体で、消費生活と法律の専門家、消費者団体で構成されています。
消費者から寄せられた消費トラブルの情報を元に被害の拡大を防止して、被害から回復するための訴訟を行う団体です。
国が認定した団体が、情報商材に関する裁判を起こしたのは日本初ということで注目を集めています。
被告は、株式会社ONE MESSAGEと泉忠司さんで、ONE MESSAGEという会社は、商材を販売した会社で、泉忠司さんは商品の開発、サービスを提供した事業者です。
2018年に消費者機構に本からONE MESSAGEに対して、希望者への全額返金要求を行っていましたが、話がまとまらなかったようですね。
この裁判の争点となる情報商材は仮想通貨バイブルです。
商品名 | 返金金額 |
---|---|
仮想通貨バイブル | 50,800円(税込) |
仮想通貨バイブルVIPコース | 48,200円(税込) |
パルテノンコース | 482,000円(税込) |
VIPコースは仮想通貨バイブルにプラスしてという感じなので、99,000円となります。
VIPコースになると、泉忠司さんの誕生日セミナーのVIP席を購入できる権利がもらえます。
S席はなんと90万円!!
仮想通貨バイブルは5巻セットのDVDで、「日本人全員を億万長者にする」として、かなり煽りを入れて販売されていたようです。
仮想通貨バイブルの購入者には、セミナー参加権と仮想通貨の代理店の権利が与えられます。
勧誘は、よくあるプロダクトローンチの手法で、4回に分けて動画を配信し、最後に買わせるものです。
主催者は泉忠司さんで、インタビュアーは小野里はじめさんです。
小野里はじめさんは最近、WoTokenの動画をYouTubeに多数投稿し、WoTokenを激押ししている人物でもあります。

仮想通貨バイブルについて、泉忠司さんは、「2週間で100万円など短期的な稼ぎ方から1万円が数年で60億円になるといった中長期的な稼ぎ方から1万円が数年で60億円になるといった中長期的な稼ぎ方まで暗号通貨で稼ぐ方法を初心者にも分かりやすく徹底解説している。」と説明しています。
しかし、仮想通貨バイブルはセールスレター通り稼げるような代物ではなかったそうです。
基本的、かつ、抽象的な内容で、誰でも簡単に稼げるという手法ではありませんでした。
続いて、パルテノンコースは、人工知能を使って開発されたハイスピード自動AIシステムが24時間365日、お金を稼ぎ続けるシステムです。
しかし、結局これは自動AIではなく、このシステムを利用して稼いだという話はありません。
こういった状況を踏まえて、仮想通貨バイブルは誇大広告で、違法なものであるというのが原告の訴えのようです。
ノアコインが2019年4月29日現在、0.04円で、ICO価格よりも大分下がっていますが、今回の提訴はノアプロジェクトや仮想通貨バンクは関係ないようです。
泉忠司の経歴は?
名前 | 泉忠司(いずみ ただし) |
---|---|
生年月日 | 1972年1月14日 |
出身 | 香川県高松市 |
血液型 | B型 |
経歴 | 香川県立高松東高等学校卒 横浜市立大学卒→横浜市立大学大学院入学→日本大学大学院転入&卒 ケンブリッジ大学留学 早稲田大学British Studies研究所客員研究員 横浜市立大学講師 青山学院大学、日本大学、国士舘大学講師 |
泉忠司さんは、偏差値30からたったの半年で全国模試1位になった経歴を持っており、ケンブリッジ大学留学、和製だ大学British Studies研究所客員研究員を経て、横浜市立大学、青山学院大学、日本大学等の講師を17年にわたって歴任しています。
専門は、イギリス文学・文化全般で、独自の教育理論と歩んできた実人生から、「リアルドラゴン桜」と呼ばれており、コミック「ドラゴン桜」12巻でも紹介されています。
【在庫あり/即出荷可】【新品】ドラゴン桜 (1-21巻 全巻) 全巻セット
著書も多数出版されており、これまでに50冊以上・累計350万部を超えています。
「バカとブスこそ金稼げ!」と「クロスロード」が有名ですね!
クロスロード〜あの日の約束〜 1巻【電子書籍】[ 泉忠司 ]
このような経歴は知らない方も多いかもしれませんが、泉忠司さんを知っている方であれば、「キングオブコイン」と称されていることはご存知でしょう。
ビットコインをはじめ、仮想通貨そのものの日本国内外への普及に大きく貢献しています。
泉忠司の資産は?

泉忠司さんは仮想通貨バンクの広告のセールスレターにこう書いていました。
「総資産100億を超える真のビリオネア泉忠司が約束」
これが本当だとすれば、泉忠司さんの資産は100億円を超えていることになりますよね。
泉忠司のビリオネアキャッスルとは?ライン@で配信?
泉忠司にはなりたくない pic.twitter.com/UUQkADTYFh
— 下級国民たいやき (@taiyakitrade) April 27, 2019
泉忠司さんが「世界レベルの”ビリオネア”にあなたも”確実”になれます」
そう謳っているのが泉忠司さんのビリオネアキャッスルという案件。
こちらはLINE@で不定期で色んな案件が配信されているようです。
私も登録してみました。
泉忠司さんと同じタイミングで同じ行動を取れば、確実にビリオネアになれるとして配信していますが、一発目の案件はArbitao(アービタオ)でした。
Arbitaoは、仮想通貨を預けるだけで、自動的にアービトラージを行ってくれて、資産を増やしてくれるというものです。
こちらは2回オファーをかけています。
1回目は全員資産を1.5倍に資産を増やし、成功したのだそうです。
2回目はまだ期間が過ぎていないので分かりません。
一番危険なのが、Arbitaoの運営が破綻してしまうことです。
HYIPは飛ぶことがよくありますが、Arbitaoは本当に大丈夫でしょうか?
最近ではICBウォレットのような配当型ウォレットが流行っていますよね。
こちらの方が利率は低いものの、安全だと個人的には思います。
泉忠司さんがArbitaoを紹介し出したのは、アフィリエイト報酬の制度が上がったからだ、自分の懐を温めることしか考えていないなんて言われていますが・・・。
泉忠司の2018年以降の案件は?

泉忠司さんはこれまでにたくさんの案件を出してきましたが、その結果は今どうなっているのでしょうか?
いくつか紹介します。
仮想通貨バンク
仮想通貨バンクは大手ヘッジファンドのプロの投資家にBTCを預けて運用してもらうことで、投資家は何もせずに稼げる案件です。
ただし、預けたBTCは2年間出金することができず、入金時に運用着手金が10%、出金時に利益の30%が成功報酬として取られるということです。
・・・にも拘らず、運用に失敗しており、資産は3分の1にまで目減りしているようです。
2018年は仮想通貨相場が低迷していたこともあるでしょうが、さすがに溶かしすぎでしょう。
プロが運用しているとは思えません。
ノアコインのICO
ノアコインはフィリピンの貧困や海外労働者の手数料を改善することを目的としたプロジェクトです。
国家プロジェクトと言って始まり、コインを持っているだけで億万長者になれるとして泉忠司さんはノアコインを販売しました。
ICO価格は0.85円。
現在の価格は0.04円・・・。
約20分の1になっています。
Orchidのプライベートセール
Orchidは監視や検閲のないインターネットを実現するプロジェクトで、注目はされていましたが一般投資家向けのICOは行われませんでした。
しかし、2018年5月に泉忠司さんはプライベートセールを開始しました。
プライベートセールをするのは問題ないのですが、硬式の価格が0.5ドルor0.7ドル/枚だったのに対し、泉忠司さんの価格は3.5ドルだったということです。
つまり、硬式価格の7.2倍の価格で販売したことになります。
Orchidはまだ上場もされていませんし、損をするのかは分かりませんが、これだけ上乗せして販売していますから、購入価格より割れる可能性が高いと思います。
HoToKenのICO
HoToKenは上場していますが、上場する前にコインが配布されないという問題が起きました。
上場してから結構経過しましたが、未だに配布されていない方も・・・。
#泉忠司
hotoken 未だにに配布無し、問い合わせしても、泉忠司 氏 に問い合わせください。 だが、どうなっているのか? 教えて下さい。— しょこら (@404836) April 18, 2019
The Mining
The Miningは、参加者がマイニングマシンを共同購入し、ある国でマイニングを行うプロジェクトです。
BTCの枚数が60日後に1.5倍になって戻ってくるということです。
- 何があろうと投資資金は必ず返ってきます。
- 60日後に1.45倍になって返ってきます。(※完全独占契約に付き5%の手数料のみ差し引かせていただきます。)
- 2月1日より運用開始となります。
もし損失が出たとしても、代表者が保有しているBTCで補填してくれると契約書に明記されているということです。
The Miningに関して、こんなツイートがありました。
案件失敗
送金して1ヶ月
今頃連絡してきて
そりゃないでしょ
ずるい#themining#泉忠司#ノアコイン pic.twitter.com/rlGymNbSMw— k-1man (@k_1man) February 26, 2019
セキュリティ上の重大な問題点が発覚したため、急遽マイニング自体を中止し、返金するということになったようです・・・。
確かに返金はされたようですが、案件的には失敗でしょう。
その他
WowbitはICO割れ、ChiliZは未上場なので割愛します。
泉忠司さんは動画で煽りを入れて、様々な案件を販売してきましたが、2018年の案件では本当に億万長者になった人は皆無でしょう。
泉忠司の事務所は?

泉忠司さんは、㈱泉忠司事務所を設立しており、イベントの企画や運営等、様々な活動を行っています。
イベントの企画や運営の例としては、ミュージカルを企画したり、アイドルグループのプロデュースもしているようです。
また、泉忠司さんは先ほども言った通り、これまでに50冊以上本を出版しており、累計350万冊以上の売上を誇ります。
本の出版や販売等もしているようですね。
さらに、事業戦略や販売戦略のアドバイス等のコンサルティング業務もしています。
泉忠司さんはプロダクトローンチが得意ですから、こういった業務も可能なのでしょうね。
他にも、デジタルコンテンツの配信や販売、市場調査業務、衣料品・雑貨の製造や販売業務も行っています。
泉忠司さんは、お金持感満載のファッションが多いですが、あんな感じの服作ってるんでしょうか?(笑)
ここまで色んなことをしていると、何屋さんなのか全くわかりませんね!
泉忠司は誕生日パーティーで集金してる?

泉忠司さんは、毎年自身の誕生日パーティーを大々的に開催しています。
2019年は、新高輪グランドプリンスホテルで開催され、S席の会費はなんと90万円だったようです。
まぁ、10万円ぐらいまでなら分からなくもないですが、90万円ですよ?
ノアコインで言ったら、現在の価格で2,250万枚ですね(笑)
集金していると思われてもおかしくないような金額設定と言わざるを得ません。
まとめ
- 泉忠司さんが消費者機構に本に提訴された。
- 提訴された理由は、販売していたか「仮想通貨バイブル」で、2週間で100万円、1万円が数年で60億円等とセールスレターで言っていたが、稼げるような代物ではなかった。
- 泉忠司さんは香川県高松市出身で、香川県立高松東高等学校卒業後は、横浜市立大学→横浜市立大学大学院→日本大学大学院と進学し、早稲田大学British Studies研究所客員研究員を経て、横浜市立大学、青山学院大学、日本大学等の講師も務めた。
- 泉忠司さんは、キングオブコインと称されており、ビットコインをはじめ、仮想通貨そのものの日本国内外への普及に大きく貢献している。
- 泉忠司さんの総資産は100億円を超えている。
- 泉忠司さんの2018年以降の案件は、結果が出ていないものを除いて全滅。
- ㈱泉忠司事務所では、イベントの企画や運営等、様々な活動をしている。
- 泉忠司さんは毎年、自身の誕生日パーティーを大々的に開催しているが、S席で90万円という超高額で、集金パーティーともいわれている。
いかがでしたか?
2018年以降の案件を見ると、全滅と言っておかしくありません。
特にノアコインは、ICO価格からかなり下がっており、自己責任ではありますが、被害に遭った方も多いことでしょう。
そんな散々な状態のノアコインですから、枚数を増やそうとCoinInvestBankに入れて、引き出せなくなった方もいるでしょう。
ノアコインが仮に、1円とか3円とかICO価格より上がっていたのなら、CoinInvestBankに入れて少しでも枚数を増やそうと考える人は少なかったでしょうね。

私もずっと自動再投資状態になっていて、引き出せなくなっていますけどね(笑)
確かにADAは爆上げして億り人をかなり出したとは思いますが、2018年以降はさっぱりです。
今回泉忠司さんが提訴された影響は大きいと思います。
誇大広告で商材等を販売している人が今後淘汰されていくことを望みます。