日本の中央競馬(JRA)は世界一高額と言われており、ルメール騎手やデムーロ騎手等が活躍していますよね。
ところで、競馬には賞金が出ますが、この賞金は誰がどれぐらい受け取ることができるのかご存知でしょうか?
馬主にはどれぐらい?生産者にはどれぐらい?騎手には?
ということで、調べてまとめました!
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競馬の賞金は何着までもらえる?

競馬新聞を見ると、賞金は5着までしか書いていないので、5着に入らないともらえないと思っている方が多いのではないでしょうか?
しかし、実はそうではありません。
競馬の賞金は着順によってもらえるお金の他にも手当があります。
- 出走奨励金
- 特別出走奨励金
- 特別出走手当
- 距離別出走奨励金
- 内国産馬所有奨励賞
出走奨励金
出走奨励金は5着以内に入らなくても、もらえます!
重賞競走であれば10着以内、重賞以外であれば8着以内に入ればもらえるお金です。
出走奨励金の分配は、以下のようになっております。
- 6着→1着賞金の8%
- 7着→1着賞金の7%
- 8着→1着賞金の6%
- 9着→1着賞金の3% ※重賞のみ
- 10着→1着賞金の2% ※重賞のみ
※一部、未勝利競走等では割合が若干変わります。
特別出走奨励金
一部のG1・G2レースに限り、11着以下の馬にも支給される特別出走奨励金があります。
以下のように決まっております。
- G1レース:200万円 or 150万円
- G2レース:100万円 or 50万円
特別出走手当
特別出走手当は出走した全頭に対して、支払われる手当です。
以下の金額の手当がもらえます。
- 重賞競走:43万2,000円
- 特別競走:42万3,000円
- 1勝馬:42万1,000円
- 新馬・未勝利:41万1,000円
※各条件により、加算・減算が行われることに注意。
距離別出走奨励金
距離別出走奨励金は、芝コース・距離1,800m以上の一般競争に出走した馬に支払われます。
距離別出走奨励金の金額は、着順やレースによって異なり、最大で360万円もらえます。
内国産馬所有奨励賞
内国産馬所有奨励賞は、平地競走の出走馬が国内で生産された馬の場合に支払われます。
平地出走の出走馬が内国産の牝馬の場合支払われますが、牝馬限定のレースの場合は支払われません。
着順やレースによって異なり、最大で300万円もらえます。
賞金と言えど、これだけたくさんの種類の賞金があるわけです。
競馬の賞金の配分(内訳)は?馬主/生産者/騎手の取り分は?

競馬の賞金の配分(内訳)は、以下のように行われます。
馬主 | 80% |
---|---|
調教師 | 10% |
騎手 | 5% |
厩務員 | 5% |
大半が馬主に配分されます!
キタサンブラックの獲得賞金は18億7,684万3,000円ですので、北島三郎さんはそのうち80%ですから、ものすごい稼いだということになりますよね。
「あれ?生産者には賞金が分配されないの?」とお思いの方もおられるでしょう。
生産者には賞金がありませんが、賞金とは別に、生産牧場賞・繁殖牝馬所有者というものがあります。
生産牧場賞
生産牧場には賞金とは別に生産牧場賞として以下の金額がもらえます。
G1 | 1着:100万円 2着:40万円 3着:25万円 4着:15万円 5着:10万円 |
---|---|
G1以外 | 1着:65万円 2着:26万円 3着:16万円 4着:10万円 5着:7万円 |
特別競走 | 1着:43万円 2着:17万円 3着:11万円 4着:6万円 5着:4万円 |
一般競争 | 1着:32万円 2着:13万円 3着:8万円 |
繁殖牝馬所有者
繁殖牝馬所有者(母馬を所有する生産者、または、馬主)には、以下の金額が支払われます。
G1 | 1着:130万円 2着:52万円 3着:33万円 4着:20万円 5着:13万円 |
---|---|
G1以外 | 1着:80万円 2着:32万円 3着:20万円 4着:12万円 5着:8万円 |
特別競走 | 1着:43万円 2着:17万円 3着:11万円 4着:6万円 5着:4万円 |
一般競争 | 1着:32万円 2着:13万円 3着:8万円 |
競馬の賞金はどこから出ている?

日本中央競馬会(JRA)は、政府が資本金を全額出資している特殊法人で、農林水産大臣が監督している法人です。
財源は、馬券の売上となっています。
馬券の売上の75%が払戻金に割り当てられます。
残り25%のうち10%は国の一般財源になり、15%がJRAの運営費になっています。
このJRAの運営費の中から賞金も出ているのです。
競馬ファンが馬券を購入してくれなければ、賞金も出すことができません(笑)
競馬の賞金が一番高いレースは何?

数年前からG1が増えたり、既存のG1も賞金が増額されています。
日本の競馬では、ジャパンカップと有馬記念の賞金が3億円と最も高いです。
以下が、JRAのレースの中で、賞金の高いレースです!(1着賞金)
順位 | レース | 賞金 |
---|---|---|
1 | ジャパンカップ | 3億円 |
1 | 有馬記念 | 3億円 |
3 | 東京優駿(日本ダービー) | 2億円 |
4 | 天皇賞・春 | 1億5,000万円 |
4 | 宝塚記念 | 1億5,000万円 |
4 | 天皇賞・秋 | 1億5,000万円 |
世界ではさらに高い賞金のレースがあります。
順位 | レース | 賞金 |
---|---|---|
1 | ドバイワールドカップ | 7億9,200万円 |
2 | ジ・エベレスト | 4億8,000万円 |
3 | ペガサスワールドカップ | 4億4,000万円 |
4 | ドバイシーマクラシック | 3億9,600万円 |
5 | ドバイターフ | 3億9,600万円 |
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まとめ
- 競馬の賞金には、「出走奨励金」、「特別出走奨励金」、「特別出走手当」、「距離別出走奨励金」、「内国産馬所有奨励賞」等があり、5着以内ではなくてももらえるものもある。
- 競馬の賞金の配分は馬主80%、調教師10%、騎手5%、厩務員5%。賞金とは別に、生産牧場や馬主には、生産牧場賞、繫殖牝馬所有者の金額がもらえる。
- 競馬の賞金は馬券の売上から出ている。
- 日本の競馬で賞金が一番高いレースはジャパンカップと有馬記念の3億円。世界では、ドバイワールドカップの7億9,200円。
いかがでしたか?
今回は、競馬の賞金について解説してきました。
競馬の賞金の配分は馬主が80%ですので、大半が馬主に入ることになります。
ただし、誰でも馬主になれるわけではなく、収入や資産に条件がありますから、一般人には難しいかもしれませんね。
また、馬を持つのはリスクもあります。
故障して全く活躍できずに引退するケースもあるでしょう。
そんなあなたには一口馬主という手もありますし、活躍している馬もいますよね!
私もいつか馬主になりたいなぁと思う今日この頃・・・。