今はインターネットが普及し、パソコン1台とネット環境があれば、稼ぐことができる時代です。
アフィリエイトを副業でされている方も多いかもしれませんね!
実は、アフィリエイトで収益を上げているブログやサイトって売却できるということをご存知でしょうか?
私は何度も売却していますが、これはまとまって大きな金額が得られるすごいビジネスだと実感しています。(100万円以上で普通に売れます。)
しかし、今となってはサイト売却を何度も経験していますが、実は過去に一度「この人に売らなければ良かった!」と、非常に後悔した出来事がありました。
今回は、サイト売買で失敗したことを私の経験を交えて伝えたいなと思います。
また、サイト売却で得た収益の税金や相場等に関しても話していきたいと思います。
サイト売買とは?

サイト売買とは、企業や個人が持つウェブサイトやサイトを構成するコンテンツを商品として売買することです。
サイトM&Aとも呼ばれますね。
その名の通り、ウェブサイトを売買することですが、ウェブサイトとTwitter等のSNSと連動させている場合、Twitterのアカウント等も譲渡の対象になることもあります。
サイト売買は、2005年頃から開始されたビジネスで、まだ発展途上の業界ですが、ウェブサイトが事業価値・資産価値として徐々に認識されつつあり、サイト売買についてテレビで放映されたこともあるようです。
サイト売買の相場は?

サイト売買の相場は、サイトのジャンルや収益性、PVによりますので、一概にこれぐらい!ということはできませんが、月間の利益×20ヶ月分ぐらいでしょうか?
しかし、サイト売買のサイトでは案件一覧を公開していますから、それを見ればこれぐらいの規模でこれぐらいの値段が付くんだ!ということが分かるでしょう。
こちらはサイトストックの案件一覧です。
安いサイトだと数十万円、高いサイトだとなんと数千万円もするサイトもあります。
サイト売買の税金は?

サイト売却したのが法人か個人かで税金は異なります。
法人運営のサイトの場合は、サイト売却により得た利益は、そのまま売上になります。
一方、個人が運営しているサイトの場合はどうなるのでしょうか。
それは、人それぞれ状況により、異なります。
国税庁のホームページを見てみましょう。
1 譲渡所得とは
譲渡所得とは、資産の譲渡による所得をいいます。
2 譲渡所得の対象となる資産とは
譲渡所得の対象となる資産には、土地、借地権、建物、株式等、 金地金、宝石、書画、骨とう、船舶、機械器具、漁業権、取引慣行のある借家権、ゴルフ会員権、特許権、著作権、鉱業権、土石(砂)などが含まれます。
なお、貸付金や売掛金などの金銭債権は除かれます。引用:国税庁
一方、こうも記載されています。
5 譲渡所得以外の所得として課税されるもの
資産の譲渡による所得であっても、次の所得は譲渡所得ではなく、事業所得や雑所得、山林所得として課税されます。
(1) 事業所得者が商品、製品、半製品、仕掛品、原材料などの棚卸資産を譲渡した場合の所得
→ 事業所得となります。
また、ある税理士のホームページには、こんな記載があります。
事業所得と譲渡所得の区別
一般論としては、資産の譲渡があった場合の所得分類については、所有者の意思によらない外部的条件の変化に基因する資産価値の増加は譲渡所得に当たり、所有者の人的努力と活動に基因する資産価値の増加は事業所得(又は雑所得)に当たると解されています(金子宏「租税法」より)。
平たく言えば、自ら努力して資産の価値を増加させた場合にはその増加部分は事業所得(又は雑所得)となり、経済状況や地価の高騰などの外部的な事情により資産の価値が増加した場合にはその増加部分は譲渡所得になるということです。
引用:加藤一郎税理士事務所
自ら努力して資産の価値を増加させた場合には事業所得、外的事情により資産の価値が増加した場合は譲渡所得になると言っています。
これによると、サイト売却は両方に当てはまるような気がします。
だって、SEOによる集客は努力と言えるでしょうし、逆にGoogleのアップデートによって、全く上位表示されなかったサイトがグーン!と一気に上位表示されるようになったのなら、これは外的事情と言えるかもしれません。
しかし、Googleのアップデートによって評価が上がり、上位表示されるようになったのであれば、評価される記事を書いた!ということで、努力したと言えそうですし・・・。
また、メディアに取り上げられたことによってサイトのPVが激増したということであれば、外的事情と言えそうですが、そもそもメディアに取り上げられるようなサイトに成長させた!ということで努力したとも捉えられそうです。
こちらのツイートを見てください。
残念ながら、個人のサイト売買の所得は譲渡所得にはならない。譲渡所得になるのは事業性がない場合のみ。継続反復して収益を得ている場合は事業と判断される。誰かがこう言ってた、というのを確認せず鵜吞みにするのはNG。きちんと税務署に確認しましょう。これはあくまでも私が税務署に確認したもの。 https://t.co/zksa83ni6V
— マーケターZ (@marketer_z) January 31, 2018
これによると、事業所得に分類されるか譲渡所得に分類されるのかの判断基準は継続性があるかというのがポイントになりそうです。
まとめると・・・
事業所得:継続的にサイト売却を行なっている。
譲渡所得:単発でサイト売却を行なった。
1回だけたまたまサイト売却した場合は譲渡所得、何度も継続的にサイト売却をしている場合は事業所得になるようです。
見解が人それぞれ異なりますから、やはり迷ったときは税務署に相談するのがベストではないでしょうか?
ちなみに、私は昨年3回ほどサイトを譲渡しましたが、「継続的にサイト売却を行なっている」これに該当するので、事業所得として分類しています。
サイト売却で失敗した話!

私はこれまで何度もサイト売却していますが、初めてサイト売却した際にこれは失敗した!ということがありました。
これは私にも非がありましたが、こんな人には売却してはいけないといういい経験になったと思っています。
サイト売買では、仲介会社を通しているのですが、仲介会社で作成してもらう契約書があります。
契約書には、「競業避止義務」の条項があります。
簡単に説明すると、売却したサイトと類似したサイトを作ってはいけません!という義務です。
私は類似のサイトを2つ持っており、その1つを売却しました。
もう1つは売却当時は、評価が低く、まだあまり収益になっていないサイトでしたが、売却後、ガンガン更新したことで、評価が上がり、記事を書けばすぐ上位表示されるようになり、収益も月15万円に迫るぐらいに成長しました。
すると、ある日サイト買主から「このサイト、○○さんのですか?」連絡が来ました。
びっくりしました。
どうやらあるキーワードで売却当時は1位だった記事が、私が所有しているブログが追い抜いてしまい、内容を確認すると、記事の書き方が似ているということで分かったようでした。
そのブログは、サイト売却前から運営していたブログですが、契約書には「類似性を有するサイトを作成してはならない。」ではなく、「類似性を有するサイトを運営してはならない。」となっていました。
つまり、サイト売却以前から所有していたブログであってもダメだったのです。
裁判がどうとか・・・な話になってきましたので、私は所有していたそのブログも譲渡することで、対応しました。
収益は右肩上がりで上がっており、更新に力を入れていたブログでしたので、非常に痛かったですが、これが相手が納得する最良の対応だろうな・・・と。
この案は私が提案しました。
相手からは私を外注のように使い、損害分働いてもらう等の案が出ましたが、私としては、この買主と繋がっていること自体もう嫌でしたし、奴隷のような感じになりそうなので、断りました。
確かに私の認識不足でこのような事態になってしまったという非はあるのですが、こういう人には絶対売ってはいけないというのを学ぶいい機会にはなりました(笑)
こんな人には売るな!
- メールのやり取りで違和感を感じた方
- 買主・売主のみでやり取りを希望されるような方
- アフィリエイト初心者
上記のような方には絶対に売ってはいけないなと感じました。
メールのやり取りで、いつの間にか「○○様」から「○○さん」に変わっていましたし、「い抜き言葉」や「ら抜き言葉」を使うような人は正直やめておいた方がいいと思います。
また、仲介会社を通してサイト売買を行う場合は、メールは基本的に仲介者にもやり取りの状況が見えるように全員に送ります。
しかし、直接やり取りをした方がスムーズに進むという理由で、買主と売主のみのやり取りをしないか?と言われました。
私としては、やはり仲介会社を通しているので、仲介会社に状況がわかるようにやり取りをするのは当たり前ですし、仲介会社に状況を把握してもらうのは買主にとっても、売主にとっても安心ではないか?と思い、断りました。
3つ目は、アフィリエイト初心者です。
これは絶対にやめた方がいいです。
売却してサイトを手放した後も、色々手がかかる可能性が高いです。
ちなみに、私はSEOサービスを提供している会社や、サイト運営を事業としてやっている方に売却したことがありますが、そのような人であれば、ほとんど手がかからないです。
ASPへの登録の仕方やどのようなSEO対策をすれば良いか等を聞いてくる人は論外です。
私の知り合いでもサイト売却をしている人は何人かいるのですが、初心者のような方こそクレーマーの人が多いということは聞きます。
詳しい人こそ、分からないことがあっても調べて自分で解決できる人が多いです。
サイト売却のメリットは?

サイト売却で失敗した話をすると、売却なんてやめた方がいいのでは?と考える人が多いかもしれませんが、メリットもあります。
今後数ヶ月間で得る見込みの金額を一括で得られることです。
そのお金を別の事業や投資等に回すことができます。
ちなみに私は売却して得たお金を投資に回しています。
サイト売却のデメリットは?

サイト売却によるデメリットは、競業避止義務が契約書に盛り込まれていることです。
売却したサイトと類似のサイトを運営することはできません。
もし、類似のサイトを運営したい場合は、契約書を作る段階で、類似のサイトを運営してもOKにしてもらう必要があります。
私は「類似性を有するサイトを運営してはならない。」と記載があったことで、問題になりましたが、中には、既に運営しているサイトはOKという記載があった仲介会社もありました。
基本は、類似のサイトを運営してはいけないと思った方が良いでしょう。
まとめ
- サイト売買とは、企業や個人が持つウェブサイトやサイトを構成するコンテンツを商品として売買すること。
- サイト売買の相場は、サイトのジャンルや収益性、PVにより異なるが、月間の利益×20ヶ月分ぐらいが相場か?
- 個人が運営しているサイトを売却した場合、譲渡所得、または、事業所得となる。譲渡所得になるか、事業所得になるかは、継続性があるかどうかがポイントになる。
- サイト売買では、競業避止義務に気を付ける。
- サイト売却のメリットは、今後数ヶ月間で得る見込みの金額を一括で得られること。
- サイト売却のデメリットは、基本的に類似性の有するサイトを運営してはいけないこと。
サイト売却を今後考えている方は、参考になったのではないでしょうか?
また、私の経験上、2~3月はサイトが高く売れる印象です。
この時期、決算の会社が多いので、会社が節税目的でサイト購入するパターンが多いのだと思います。
この時期に売却することを最初から目指して運営し、サイトを育てていくのも一つの方法でしょう。
とりあえず、当ブログは売らずにずっと所有していくブログにしていこうと思います。