韓国をホワイト国から除外するのではないか?と連日ニュースで報道されていましたが、除外が決定しました。
「ホワイト国って何?」と思った方も多いことでしょう。
今回は、ホワイト国とは何か、韓国を除外する理由等について、簡単にわかりやすく解説します。
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ホワイト国とは何か簡単にわかりやすく解説!

ホワイトの反対はブラックです。
ホワイト企業、ブラック企業なんて呼んだりもしますよね。
ホワイト企業とは一般的に、法令に沿った待遇で、福利厚生が整っていたり、離職率が低い企業のことを言います。
これに対し、ブラック企業は、社員への待遇がひどい企業という意味で使われます。
簡単に言うと、「ホワイト=優良」、「ブラック=劣悪」という感じです。
さて、話を戻します。
日本は色々な国々と輸入・輸出しています。
輸出で気を付けなければいけないのは、戦争や紛争に利用される可能性のある核や兵器の材料となるものを輸出しないようにすることです。
武器そのものの輸出であれば、使い道がすぐにわかりますが、核や兵器の材料となるとすぐに判断できません。
日本が輸出している全ての国に対して、厳しくチェックするのは、非常に手間で時間がかかりすぎてしまいます。
そこで、信頼のおける国との間では、簡単な手続きとし、スムーズな輸出入をできるようにしよう!ということになります。
そうです、ホワイト国とは信頼のおける国という意味です。
ホワイト国は日本が決める?日本独自?

日本における安全保障貿易管理の枠組みの中で、大量破壊兵器及び通常兵器の開発等に使われる可能性のある貨物の輸出や技術の提供行為等を行う際、経済産業省への届け出およびその許可を受けることを義務付けた制度のことをキャッチオール規制と言います。
日本政府が、キャッチオール規制の中で優遇措置を取っている国をホワイト国と呼んでいます。
キャッチオール規制は日本における制度ですから、当然日本が自国におけるホワイト国を決めているということになります。
日本のホワイト国一覧は?
韓国はホワイト国から除外されました。
以下が日本のホワイト国一覧です。
- オーストラリア
- ベルギー
- ブルガリア
- イギリス
- デンマーク
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- チェコ
- ギリシャ
- ハンガリー
- アイルランド
- イタリア
- ルクセンブルク
- オランダ
- ノルウェー
- ポーランド
- ポルトガル
- スペイン
- スウェーデン
- スイス
- アメリカ
- カナダ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- アルゼンチン
韓国
ホワイト国から韓国を除外しようとしている理由は?なぜ?

なぜ、ホワイト国から韓国を除外しようとしているか、経済産業省は明確な理由を公表していません。
ただ、「輸出管理をめぐり不適切な事案が発生した」とだけ言っています。
明確な理由を公表していませんから、推測ということになりますが、理由は2つあります。
- 韓国が北朝鮮に兵器の材料になる品目を横流ししたこと。
- 慰安婦問題・徴用工問題等、既に解決済みにも拘らず、韓国が一方的に騒ぎ立て、韓国政府が誠実な対応をしないこと。
北朝鮮はイランと友好関係にありますから、イランにも渡っているのでは?という疑惑も出ています。
日本の製品が韓国を経由して北朝鮮に横流しされたり、イランにも流れ、兵器の製造に使われているとなれば大問題です。
イランはアメリカと緊迫状態にありますしね。
橋下徹さんは、「ハッキリ言って、そこは元徴用工判決の報復だってハッキリ言わなくちゃいけない。」とも言っています。
実は、日本以外の国でも同様にホワイト国を定めている国も多いです。
EUでは、アルゼンチンと韓国はホワイト国には含まれていないようです。
ですので、ある意味、日本が他国の基準に合わせて韓国外ししようとしているということにもなります。
また、ホワイト国制度は2002年から始まり、韓国は2004年にホワイト国認定されています。
2004年の日本の首相は小泉純一郎氏でした。
当時、小泉純一郎首相は韓国の盧武鉉大統領と2回会談しています。
このとき、盧武鉉大統領は、自身の任期中には歴史問題を提起しないことを約束しました。
小泉純一郎大統領は、「そういうことならば・・・」と韓国をホワイト国に認定したのです。
しかし、韓国では大統領が代わり、ご存知のように歴史問題が蒸し返されています。
この時点でホワイト国から除外すべきだったということでしょう。
ホワイト国から韓国が除外されるのはいつから?

まだ韓国がホワイト国から除外されると決まったわけではありませんが、2019年8月2日にも閣議決定されるのではないか?と言われています。
すぐですね!
日韓関係はさらに悪くなるでしょうね。
ホワイト国から韓国を除外すると影響は?日本のデメリットは?

ホワイト国から韓国を除外しても日本にデメリットは特にないと考えられています。
強いて挙げれば、これまでのように、スムーズに輸出はできなくなり、ペーパーワークが増えるだけということでしょうね。
出荷毎に審査許可を行うことになり、審査機関として約90日間必要になり、輸出が認められない場合も出てくると考えられます。
アジアでは韓国だけホワイト国に入っていますが、中国や台湾等は、通常の手続きを取り、許可を取った上で特に問題なく貿易しています。
おそらく、日本にとってはペーパーワークが増え、審査許可まで時間がかかるというデメリットぐらいではないでしょうか?
韓国にとっては、審査が厳しくなるため輸出が認められない場合も当然出てくるでしょうし、横流しはできなくなるでしょう。
また、日本が韓国をホワイト国から外したことで、他の国から見ても信用を失うことにもなるかもしれません。
ホワイト国除外に対して韓国の反応は?

ホワイト国から韓国を除外することに対して、韓国はどう反応しているのでしょうか?
韓国の外相は、韓国がホワイト国から除外されれば、両国関係が悪化し、制御できない状態になると懸念しているということです。
また、ホワイト国から韓国を除外することは絶対にしてはならないという考えのようです。
これまで横流ししてきたのであれば、やはり困るんでしょうね。
韓国はWTO違反だと主張していますが、ホワイト国入りしていない他の国と同様の審査を受ければ輸入ができますから違反とは言えないと思います。
まとめ
- 核や兵器の材料となり得るものを輸出する際に、信頼のおける国(ホワイト国)との間では、簡単な手続きとしている。
- それぞれの国でホワイト国を定めているが、日本のホワイト国は日本が決めている。
- ホワイト国は2019年7月30日現在27カ国ある。韓国が外れると26カ国。
- 韓国をホワイト国から除外しようとしている理由は、「慰安婦問題・徴用工問題で、韓国が一方的に騒ぎ立て、韓国政府が誠実な対応をしないこと」、「韓国が北朝鮮に兵器の材料になる品目を横流ししたこと」等が挙げられる。
- 2019年8月2日にも韓国のホワイト国除外が閣議決定されるのではないか?と言われている。
- ホワイト国から韓国を除外すると日本にデメリットは特にないと思われる。(ペーパーワークが増え、審査許可が必要になるのみ。)
- ホワイト国から韓国が除外されることに対し、韓国の反応は、日韓関係のさらなる悪化を懸念する声や絶対にホワイト国から韓国を除外してはならないという声が上がっている。
いかがでしたか?
どうなるんでしょうね?
おそらくホワイト国から韓国が除外されるのは確定ではないか?と私は思いますが・・・。
日本はいつも「遺憾だ」ばかりで、厳しい態度を取らないですよね。
今回ばかりは厳しい対応をすべきではないか?と私は思います。
ちなみにホワイト国から韓国が除外されると、信用状の発行も難しくなるとか・・・?
韓国も対抗措置として優遇対象国から日本を除外しました!
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