あなたは円高円安の仕組みを理解しているのでしょうか?
円高円安が海外旅行や輸出輸入にどんな影響があるのかご存知でしょうか?
円高円安を子供でもわかりやすく図で、解説したいと思います。
円高円安をわかりやすく!為替は?

円高円安は、外国の通貨から見て、日本円の価値が高いか低いかを表しています。
円高とは例えば、1ドル=200円だった為替相場が1ドル=100円になることです。
これまで1ドル分のものを買うのに、200円かかっていたところを100円で済むようになるということです。
つまり、円の価値が高くなったということです!
逆に、円安とは、1ドル=100円だった為替相場が1ドル=200円になることです。
これまで1ドル分のものを買うのに、100円で済んでいたところを200円かかるということです。
つまり、円の価値が安くなったということです!
まとめると・・・
円高
例:1ドル=200円→100円
円安
例:1ドル=100円→200円
円高と円安を間違えて、逆に考えてしまう方もいると思います。
2カ国の通貨ペアは表裏一体です。
円とドルの関係で言うと、「円安=ドル高」、「円高=ドル安」。
どちらかが安ければ、どちらかが高いです。
どちらかが高ければ、どちらかが安いです。
「円高=ドル高」や「円安=ドル安」とは言いません。
円高円安をわかりやすく!海外旅行はどっちがお得?

海外旅行する場合、円高円安どちらがお得なのかお分かりでしょうか?
答えは円高です。
上で解説した通り、円高の方が、外国の通貨と比較し、円の価値が高くなるので、海外旅行に安く行くことができます。
また、現地で何か買うときも安く買えることになるので、お得ですね!
円高円安をわかりやすく!輸出輸入にはどう影響?

一般的に円高は輸出には不利で、輸入には有利となります。
逆に、円安は輸出には有利で、輸入には不利となります。
例を示すと、こんな感じになります!
輸入
円高
1ドル200円のとき、アメリカで300ドルのものは日本で60,000円です。
円高になり、1ドル100円になりました。
日本で30,000円で買えるようになりました。
円安
1ドル100円の時、アメリカで300ドルのものは日本で30,000円です。
円安になり、1ドル200円になりました。
日本での価格は60,000円となってしまいました。
輸出
円高
1ドル200円のとき、日本で100万円の車はアメリカで5,000ドルです。
円高になり、1ドル100円になりました。
アメリカでの価格が10,000ドルになりました。
円高になると、輸出品の外国での価格が高くなるので、国際競争力が低下し、輸出が減少します。
輸出企業は減収となり、工場等を海外に移転する企業も出てきます。
輸入製品や輸入原材料等は安くなり、国内物価を下げます。
円高は不景気になり、デフレに向かう傾向があります。
円安
1ドル100円の時、日本で100万円の車はアメリカで10,000ドルです。
円安になり、1ドル200円になりました。
アメリカでの価格が5,000ドルになりました。
円安になると、輸出品の外国での価格が高くなりますので、よく売れるようになります。
輸出産業は活性化し企業の設備投資も促進され、景気はよくなります。
一方、輸入製品や輸入原材料等の価格は上がり、国内物価も上がります。
円安は好景気になりますが、インフレに向かう傾向があります。
円高円安と輸出輸入の関係を表にまとめると、以下のようになります。
輸出 | 輸入 | |
---|---|---|
円高 | 不利 | 有利 |
円安 | 有利 | 不利 |
分かりやすい図が外為オンラインにありました。
この図を見れば一目瞭然ですね!

まとめ
- 円高円安は、外国の通貨から見て、日本円の価値が高いか低いかを表している。
- 1ドル=200円→100円は円高、1ドル=100円→200円は円安。
- 円高の方が、外国の通貨と比較し、円の価値が高くなるので、海外旅行にお得に行ける。
- 円高は輸出には不利で、輸入には有利となる。
- 円安は輸入には不利で、輸出には有利となる。
いかがでしたか?
今まで円高円安について、あまり理解せずに、過ごしてきた方も多いのではないでしょうか?
株やFX等をされている方は当然理解していると思いますが、今一度きちんと理解しておきましょう。